売春するのは人間だけ

お金と引き換えに体を売る行為は、人の場合は大昔からあった。

 

 

確かに私たちの祖先の倍は、お金でなく現物と引き換えだったが、ともかく生活に必要なお金の一部ないし全部を買春で賄っていた女性が常にいたことは間違いがない。

 

これは典型的に人の生業といってしまえるかというと、そうではありません。

 

 

確かに現金と引き換えではありませんが、それなりの報酬と引き換えです。

 

 

最も有名な例はペンギンで、メスが何頭かのオスと次々に交尾して、その変わりに小石をもらっているところが観察されています。

 

 

この小石をメスは巣作りに使うのです。巣を作っておけば、メスは卵と一緒に、雪解けの時期にも体が乾いたままでいられるのです。

 

 

しかし、小石は手に入れるのがとても難しいのです。なぜなら、一個ずつ苦労して氷の中から掘り出さなければいけないからです。

 

 

だからメスの中には、この力仕事をしないで済ますために、何頭かのオスと交尾をしているのです。

 

 

メスは交尾が終わると、何個かの小石を持って夫の元へよちよちを戻っていきます。

 

 

性行動がヒトと一番似ているボノボも売春をしています。メスが何頭かのオスに身を任せ、その変わりに餌をもらっている光景が観察されています。

 

 

こうした場合は動物園でも見られます。たとえば動物行動学者の管理する動物園で、ボノボのオスがお差を持って行ってやると、メスがそのオスに身を任せる。というのです。

 

 

また交尾の最中にメスがオスから餌を奪ってしまうことがありますが、たいていも場合は交尾が終わってから餌を受け取るようです。